JAWS for Windowsを安く買う

投稿: 2004年12月1日

英語圏で広く使われているスクリーン・リーダーの一つである JAWS for Windowsを IBMが日本語化したものがある。 (などということは、スクリーン・リーダーのユーザならわざわざ言わなくても分かっているだろう。) オリジナルである英語版は、多機能であることや柔軟性の高さなどでそれなりの評判を得ている。日本語版に関しても、ほぼ同等の機能が実現されていると考えられていて、今存在する日本語スクリーンリーダーの中では最善のものと考える人は少なくない。しかし、とにかく値段が高い! 高い上に初心者には必ずしも使いやすくないという面もあり、必ずしも普及していない。が、買うところで買えば、少しは安く買えるのである。

JAWS日本語版 (正確にはもっと長い名前のはずである) は、 Windows XP Home のみ対応版で10万円、 XP Pro および 2000 対応だと 15万円 (いずれも税別、定価) とばか高い。そして、視覚障害者向けの製品を販売している各社は、定価かそれに近い価格で販売しているようである。 (少なくとも僕が電話しまくって調べた数ヶ月前はそうだった。) この価格がソフトウェアの価値に見合った値かどうかという意味で高いか安いか、というのは人によって判断が分かれるところだと思うが、一般的な金銭感覚を持つ個人ユーザにとってこの価格がばか高いのは、かなりパワーのある PCがもっと安く買える昨今、議論の余地はないだろう。そして、なんとか安く買えないものか、と考えるのがまともな金銭感覚を持つ個人というものだ。

ありがたいことにこの製品は IBMの製品である。ということは、その気になれば量販店などで取り寄せてもらうことが可能なはずだ。実際に量販店を通して買う、ということはしたことがないが、おそらく可能だと思われる。その代わり、と言ってはなんだが、大学生協を通して買ってみたことがある。それだけで 30%くらいの値引きが受けられた。

さらに、 Amazon Japanでも販売している。何度か amazon.co.jp で検索してみたことがあるが、いずれの時もそれなりに安い値で出ていた。納期が長くかかるかもしれないのが問題ではあるが、急がない場合には有効な手だろう。 (このリンクをクリックすると、 amazon.co.jpでの検索結果ページが表示されます。)

ということで、日ごろがんばって商売をしている視覚障害関連製品の取扱店のみなさんには申し訳ないが、このように一般の販路を通して買うのが個人の財布には優しいのではないだろうか。

ちなみに、僕自身はこの価格設定はひどすぎると感じる。プログラムの不安定さ、点字出力の使い物にならなさ、音声出力のとろさ、ユーザ登録用のプログラムがローカライズされてない点、ユーザ登録したのに修正モジュール配布のお知らせなど一切来ない点、などなど、その理由を書き始めたらきりがないくらいだ。技術的に解決可能な部分に関しては、自分でチューニングして使うことで、それなりに使い物になる状況はできているので、まあいいのだが。 (そのあたりの tipsに関してはまた別の機会に 技術メモに書こうと思う。)