ソースネクスト「ずばり大安売り」を試す

雑記帳の方にも書いたように 、 ソースネクスト から出ている、 「ずばり大安売り なるソフトを購入した。機能的には便利なものなのだが、 JAWSとともに使う、という意味でどうなのか、ということについて、とりあえず分かったことを書いてみよう。

インストールは特に問題なくできる。その後、最初に起動すると、ライセンスキーの入力を求める画面が出てくる。しかし、この画面、どうやら IEのコンポーネントを使って表示されているらしいことが分かる。すなわち、仮装 PCカーソルが使える状態になっていて、ライセンスキーの入力用のフィールドで、フォームモードへの切り替えができる。ところが、その後が一筋縄ではいかない。フォームモードから仮装 PCに戻ろうとしても、一度 PCカーソルを JAWSカーソルの位置に移動、とか、その逆とかを実行してやらないとうまくいかなかったり、ライセンスキーもクリップボードからの貼り付けができなかったり、なかなか手強い。

どうにかライセンスキーを入力して登録ボタンを押すと、今度は自分がよく利用する地域、続いてよく利用する店舗の登録をする画面が出てくる。これも先ほど同様、 IE的なのに、素直ではない。一度別のウィンドウにフォーカスを移してしまうと、仮想 PCが使えなかったりする。登録の後の様々な画面でも、この状況は変わらない。

登録作業などが全部終わると、後は比較的普通の IEと同じような感覚で利用できる。ただし、 altがない画像がボタンになっていたりするので注意が必要だ。そこで、これらのボタンにカスタム・ラベルを付けてみた。利用しているアプリケーション自体は IEではないので、うまくいかないかと思ったが、どうやら大丈夫らしい。ただし、なぜかラベルを付けた直後にはちゃんと読み上げられず、次のページに移動した後などには問題なく読み上げられるようになった。

さて、ここまでやってとりあえず使えるようになったので一安心していたのだが、ふと思い立って、 JAWSの個人用設定のフォルダの中身を見てみた。すると、先ほどつけたカスタム・ラベルが、 PersonalizedSettingsフォルダの中に、 get.super-tokusuru.net.jsi として保存されていた。そこで、今度は IEで
http://get.super-tokusuru.net/
にアクセスしてみた。すると、である!! 先ほどから苦労して使っていた内容が、全てそのまま IEで使えるらしいことが分かった。つまり、どうやらソースネクストから買ったものは、 IEのラッパーのような形で動いているものらしいのだ。もちろん、サポートされている使い方ではないと思うので、正しく動作するのかどうかは不明だが、使えるうちは、 IEで直接アクセスする方が、 JAWSやその他の音声ソフトのユーザには、はるかに快適だと思われる。

ということが分かると、今度は、
http://www.super-tokusuru.net/
にアクセスしてみたくなるのが人情というものである。早速アクセスしてみると、なんと、僕がさっきお金を出して買ったばかりのサービスと同じような機能が無料で提供されているらしいような記述を見つけてしまった。心中穏やかではない状態で、早速無料会員登録をして使ってみたのだが、どうも出てくる特売情報がさっきとは違っている。具体的には、さっきはいくつかそれっぽい情報が出てきたのに、今は「該当なし」と言われてしまうのだ。さらに、ページ上には広告などもあって、あまり使いやすいとは言えない。ということで、まだよく分からないものの、とりあえず有料のものの買った価値は、少しくらいはあるらしい。

このソフト、全国の主婦とかが折り込みチラシの情報を入力して成り立っているとのこと、運営コストがそれなりにかかりそうである。本来なら、単なる有料 Webサービスとして提供すればいいのだろうが、知名度を上げて、それなりの有料ユーザを確保しようとする場合においては、ちょっとしたラッパーを作ってソースネクストを通して販売する、というのは、決して悪くない手段なのかもしれない。十分に知名度が上がって、十分な数の固定ユーザがついたら、単なる Webサービスとして、もう少し安く提供してくれるといいな、などと感じる。

とりあえず僕の目標は、ここで得られる特売情報を大いに利用して、ソフトに払ったお金以上の得をする、ということだろうか。 (無理そうである。)