Google Desktopとの出会いと別れ
デスクトップ検索ツールは何種類かある。僕は、 Windowsで動作するこの手のツールをあれこれと試してみたことがあるが、最近はずっと Google Desktopに落ち着いていた。しかし、昨日、 Google Desktopを捨てなければならなくなってしまった。
Google Desktopがこれまで試してきたデスクトップ検索ツールと比較して優れていると感じる点は、
- なんと言っても検索をするために必要な捜査が少ない (Windowsキー + gで検索のための入力フィールドへ移動できる。ただし設定によるかもしれない。)
- Webの検索も行える
- 後で参照しそうなメールを Gmailに転送しておけば、これらのメールを検索対象にしてくれる
- IEのキャッシュも検索できる --- すでに削除されてしまったページとかを奇跡的に取得できたりする。
ただ残念な点もあって、サイドバーの機能は、僕の環境ではうまく使えないようなのである。しかし、 Google Desktopの売りとも言えるこの機能を使えなくても、上述の利点はきわめて魅力的であり、結果として僕はここ数ヶ月間は Google Desktopを使い続けてきたのだ。
さて、別に今更 Google Desktopはすばらしい、なんぞということを書きたいわけではないので、前置きはこのくらいにして本題に入ろう。
最近 Movable Typeのアップグレードを行ったというのは、 別記事で書いた通りだ。まだその続きを書いていないが、アップグレード自体はおおよそ終わった。その後、テンプレートの編集をしようと思って Movable Typeにログインしてあれこれとやっていたのだが、編集するテンプレートを選ぶと、以下のようなエラーが出て、 IEが落ちてしまうという現象に遭遇したのだ。
Microsoft Visual C++ Runtime Library
Runtime Error!
Program: C:\Program Files\Internet Explorer\iexplore.exe
R6025
- pure virtual function call
何度やってもこれが出るのだ。念のために別の PCで試してみたところ、この問題は発生しなかったので、とりあえず Movable Typeが悪い訳ではなさそうだ。 Movable Typeでこの問題が出ているということは、この PCに関しては、他のページで同様の問題が出ても全く不思議ではないことになる。この現象が出たのは、普段持ち歩いているラップトップなので、下手をすると出張中にどうしても見ないといけないページを見られない、とかそういう最悪の状況だって考えられる。ということで、昨日は 1日この問題を解決すべく努力したのだった。
まずはとりあえず上記のエラーメッセージを、 Googleで検索してみた。すると、同じような問題で悩んでいる人が多いことは分かった。が、どうもこれという解決策までは書かれていないのだ。かなりいろいろと見て回って分かったことは、
- このエラーは、基本的には (何らかの) アプリケーションのコーディングの問題である。
- 特定のアプリケーションの利用時に発生するものではない。
- IEで発生する場合に関しては、ストリーミング・コンテンツ閲覧時に発生するという既知の問題があり、マイクロソフトが情報を公開している。
- それ以外で発生する場合は、 IEと関連の深いアプリケーションやツールバーなどが疑わしい。
- プログラマーが自分で書いたアプリケーションでこのエラーが出た場合は対応方法があるが、ユーザ側で問題の特定をすることは難しい。
- 最近インストールしたアプリケーションを疑ってみるべし。
仕方がないので、アンインストールしても影響がない物から順に、どんどんアンインストールしてみた。が、結果は変わらない。ほとんどあきらめかけた時、 Google Desktopの存在を思い出した。上述の情報を調べるに当たって、さんざん Windows + g のショートカットキーを使っていたのだが、あるのが当たり前すぎるソフトだったので、すっかり忘れていたのだ。そこで、早速 Google Desktop をしぶしぶアンインストールしてみた。と、なんと、問題は解決してしまった。嬉しいやら悲しいやら…。
しかし、 Google Desktopが使えないのはやはり不便なので、淡い期待を抱いて再インストールしてみた。すると……、また例の問題が発生してしまったのだ。悲しいがアンインストールして、 Googleにも報告して、僕は Google Desktopとの短い生活を終わらせたのでありました。やれやれ。