コールド・ストーン・クリーマリー

投稿: 2007年6月29日

所用で都内に出た帰り、このまま帰宅してもすぐに昼寝してしまいそうな気がしたので、渋谷マークシティのスターバックスでコーヒーでも飲みながら一仕事して帰ることにした。なかなか良いアイディアだと思ったのだが、この店舗はスターバックスにしてはかなりざわざわとしていて、落ち着いて仕事ができる環境ではなかった。さらに悪いことには、たまたま今日持っていたヘッドフォンがあまり良いものではなかったので、パソコンの音声がこのざわめきの中であまり明瞭には聞き取れなかった。そこで、仕事をするのはあきらめて、さっさと飲み物を飲み干して帰ろう、と一瞬思ったのだが、ふと以前知人が Mixiの日記で書いていたある店のことを思い出してしまった。結構人気があるらしいアイスクリーム店、コールド・ストーン・クリーマリーマークシティ店である。

思い出してしまったからには行かないわけにはいかない。とは言うものの、マークシティは結構広いのであるからして、おおよその場所も分からずに見せを探すのは得策ではない。そう思って、仕事のためにネット接続も完了していたパソコンで早速検索してみた。経験上、特定の店とか施設とかまでの道順を地図ではなくて文章で説明しているページというのは思いの外少なくて、だいたいこの手の検索は労多くして功少なしであることが多い。だからあまり期待していなかったし、分からなければ素直にあきらめて帰ろうと思っていた。

まずは、単純に「コールドストーン マークシティ」で検索してみた。そうすると、店の住所はいろいろなページに掲載されていて、目指す場所はマークシティの 4階にあることはすぐに分かった。つまりスターバックスより一つ上のフロアということになるだろう。

それで、今度は「コールドストーン マークシティ 場所」で検索してみた。すると検索結果の上位に出てきたブログに「場所はマークシティのスターバックスの真上」と書かれていた。これは期待以上に具体的な情報である上に、即座に行けそうな場所だ。場所が分かってしまった以上、行かないわけにはいかないのである。

ということでエスカレータで 4階へ上り、さっきまでいたスターバックスの真上に当たりそうな場所を目指した。すると平日の午後 3時すぎという時間帯なのに、短い列ができていたので、ここに違いないと思って、列の最後尾を探し始めた。すると、店の人と思われる感じの良いお姉さんが親切に案内してくれた。そんなわけで、びっくりするほどあっさりと目的の店にたどり着くことができた。いやはや、 Google恐るべし。

さて、で肝心のアイスクリームだが、アメリカ人が好きそうなチョコレートチョコレートしたやつを頼んでみた。強烈な甘さを想像していたのだが、それほどでもなくて結構おいしかった。が、思いの外ボリュームがあったので、なんだかすっかり満腹になってしまった。

それはそうと、食べ始めた後になって、今更のようにあることに気づいてしまった。この店は席が少なく、二人で向かい合って食べられるようになっている円形のテーブルが三つ並んでいるだけだった。僕はその真ん中のテーブルで食べていたのだが、僕の両側にはそれぞれ (たぶん) 若い女性の二人連れが陣取っていた。そう、どう考えてもひげ面のおっさんが一人で来る場所ではなかったのだ。それに気づいた瞬間、ちょっとだけ恥ずかしくなったので急いでアイスクリームを食べてそそくさと店を後にしたのであった。ま、おいしかったしお姉さんの感じが良かったからいいや。 (笑) でも今度行く時は、一人で行くのは避けようかなあ、とちょっとだけ思う反面、体裁を気にしておいしい物を食べる機会を逸するほどばかばかしいこともない、などとも思うのであります。

それから、あの店員さんの対応の良さは、店がトレーニングした結果なのか、それとも彼女が単に機転が利く人だっただけなのか、ちょっと興味がある。複数店舗がある店の場合、僕のような客が一人で行った時に、どこの店舗へ行ってもちゃんとした対応をしてくれる場合と、店舗によって対応の良さがまちまちな場合とがあるのだ。そして、そういう視点からの店に対するユーザの評価というものがもっとあっても良いのではないか、さらに言えばそういう評価を店がちゃんと吸い上げて店作りをするようになって欲しい、などと僕は思う。やはり体裁を気にせずにもう一度一人で行って、別の店員の対応がどんな感じなのか試してみるのが良いかもしれない。