子供だらけ
ガソリンにかかる税金の暫定税率の期限が切れて、これもどうやら暫定的になりそうなガソリンの値下がりが発生しているようだ。個人的には、税金の使い方と集め方についてまとめて議論しようとしている印象が強く、問題の本質が分かりにくくなっているのではないかという気がするのだが、それはさておき、この件に関する産経新聞のコラムを見つけた。
[前略] 占領期、12歳の少年だとマッカーサーにばかにされた日本人は大人になったが、メディアと政治家は子供のままだ。
▼道路特定財源のでたらめさを天下に知らしめたのは民主党の功績だ。しかし、福田首相が珍しく「21年度から一般財源化する」と決断したのに、党首会談にも応じないのはどうしたことか。子供の民主党にはまだ政権を任せられない、と大人の有権者が判断しても仕方あるまい。
さすが産経、福田首相の「決断」を高く評価している。しかし、僕は忘れていない、道路特定財源の一般財源化は福田さんが言い出したことではなく、その前のお腹の調子が悪くなって政見を放り出した方がその前任者から受け継いだ「骨太の方針」とやらに含まれていたことを。その方針をそのまま実行する努力をしていれば、実は今の国会はもう少しくらいはまともな状況になっていたのではないのだろうか。
途中で総理大臣の仕事を投げ出してしまうのも子供なら、本来は政見発足直後に打ち出すべきだった方針を今更嫌々打出したりするのもまた子供のやることではないか。そしてその子供のような「決断」を高く評価し、同様に子供のような他党の政治家を「子供だ」といって批難する姿もまた子供だ。そうか、だから予め「メディアと政治家は子供のままだ」と自己批判めいたことを書いているのか。なんだか頭でっかちな子供である。
え?こんなことを書いてる僕も子供じゃないかって? そうかもしれないですな。