2009年大晦日
宴会が増える以外に特に特別なことはない年末年始を過ごすのがここ数年のパターンとなっているのだけど、大晦日には、気が向いた時には1年をぼんやりと振り返ることにしている。ということで、ぼんやりと今年1年について考えてみた。
去年の大晦日に書いたものによると、どうやら1年前の僕はとにかく忙しかったことが嫌で仕方なかったらしい。確かに、今思い返してみても去年の忙しさは僕の人生の中ではトップクラスで、よく心身をこわさなかったものだと思うほどだった。1年前には思ってもみなかったことだが、今年は一変して比較的時間に余裕がある暮らしをすることになった。大きな要因は去年の忙しさの原因にもなっていた仕事を辞めたことで、4月以降は去年のことが嘘のような生活になった。そのため、1年前に立てた今年の目標の一つであった「忙しくない暮らしをする」というのは、予想外の形で達成されることになった。
忙しくなくなって何をしていたのかというと、これが自分でも驚くほどよく分からない。決して無為に時間を過ごしていたつもりはないのだが、3月までの反動なのか生来の怠け癖が出たのか、少し余裕がありすぎる暮らしをしてしまったような気もする。とは言っても、これまでと比べると読書に割く時間が増えたり、今後のあれこれについて考えたりすることができたのは良かったと思うし、ここではまだ紹介していないがポッドキャストを始めてみるなど、新しいことも少しはできた1年になった。 (ポッドキャストについては、とりあえず製作環境を構築して実際にできることを確認する程度のことしかできていないのであまり宣伝していないが、今後充実させていきたいと思っている。)
「忙しくない暮らしをする」以外には、「時間やタスクの管理をできるようになる」、「アクセシビリティ関連の活動を少し復活させる」という目標を挙げていた。前者については、忙しくなくなったおかげでほとんど必要性を感じなかったこともあって、特に何もしなかったもののほとんど問題はなかったと思う。後者については、前述のポッドキャストなど、情報発信をすることを中心に考えて、今後徐々に進めていくための準備はできたのではないかと思っている。ということで、仕事を辞めた結果と、甘い自己評価によって、今年はそれなりに目標を達成することができたと考えることもできそうだ。
さて、こんな風に書いているとそれなりに満足しているように見えてしまうかもしれないが、全くそんなことはない。もちろんできたこと、やってみたこと、経験したことを考えるとそれなりに満足できる1年だったと思う。 (特に忙しくなくなったことは大きかった。) ただ、やはり少々のんびりとしすぎたことは否めない。そんなことも考えて、来年の目標を立てるとするならば、「今後の人生の方向性を明確にするために時間を使う」ということになると思う。最近好きでよく聴いているRhymesterのOnce Againという曲の中に「気がつけば人生も後半のページ」という1節があるのだが、本当に気がつくと僕もそんな所に到達してしまっているわけで、何よりもまず、今後自分がどう生きていくのか、何を目指すのかということを再確認して、それを実現するためにするべきことをはっきりとさせたいという重いが強い。
それから、もう少し具体的な目標としては、もっとブログやポッドキャストを使った情報発信をしたいということがある。今年1年を振り返ると、利用者人口が増えたこともあってTwitterを使うことが増え、結果としてTwitterに書いて満足してしまってブログを書かないという傾向が強かったと思う。ただ、Twitterに書いたことというのは、時間がたつと消えてしまうし、その時の流れの中で読むからこそ意味が分かるようなものも多いので、ある程度長い時間を超えて共有したいような情報には不向きであるという側面もある。そして、せっかくならより多くの人により長期間にわたって活用してもらえる形で情報を出していきたいと思う。 (内容的にそんなに使えるものはないにしても。)
というようなことをぼんやりと考えつつ過ごす大晦日である。
日頃お世話になっている皆様、何となくここを読んでくださっている皆様、今年も1年間ありがとうございました。どうぞ良い新年をお迎えください。そして2010年もどうぞよろしくお願いいたします。