2013年大晦日
2013年が間もなく終わろうとしている。今年も、ここ数年同様、1年をぼんやりと振り返りつつ、来年のことを少し考えてみることにする。
今年は、仕事面では比較的落ち着いた1年だった。忙しい時期も多少はあったけれど、全体的に見るとそれほど忙しくない日々だった。
その一方で、去年始めたアクセシビリティーの情報サイト AccSellに関する作業がコンスタントにあって、これが本職ではないかと思う程度には忙しかった。本職の穏やかさにも助けられて、AccSellの活動を1年間ちゃんと続け、毎週何かしらのコンテンツを出し続けることができたのは、本当に良かったと思う。先ほど配信した今年最後のポッドキャストの収録後記にも書いたけれど、これはもうほんとに一緒に取り組んでくれた二人、そしてポッドキャストを聴いたりメルマガを購読したり、イベントに足を運んだりしてくださった皆さんのおかげで、ありがたい限りです。
ただ、続けてるだけでは意味がなくて (もちろん続けることに意味はあるけど) これをもっといろいろな人にアクセスしてもらえるサイトに育てていかないといけない、これがまず2014年の一つ目の課題だろう。
2014年の課題といえば、今年手を付けたのにちゃんと形にできなかったものを形にしたい、という案件が一つある。それは、1年前に少し触れた視覚障害があるコンピューター・ユーザーの当事者組織を作る、ということに関してだ。考えているだけでは仕方がないということで、今年は何人かの知り合いにこの話をして、ぜひやりましょう、というところまでは話を進められた。本当は、今年中に組織の準備委員会のサイト作る、という計画だったのだけど、これについてはちょっと遅れている。ともあれ、2014年にはこれをなんとか形にして、ちゃんと動かし始めたい。
さて、私生活の方はどうかというと、気分的には結構のんびりとした感じの1年だったように思う。今年も例によって夏休みらしい夏休みはまだ取れてないのだけど…。
今年読んだ本のリストを眺めると、今年は読書量が思っていた以上に少なかったようだ。一つには、やはりAccSell関連の作業などでそれなりに時間が必要だったということがありそうだ。
読書といえば、今年はAmazonのKindleがiOS上で視覚障害者にも使えるようになった、というのが大きな出来事だったと思う。 (そしてつい最近Androidでも可能になって、ますます便利になった。) Kindle化されている本には限られるけど、これまでとは違って、読みたいと思った本を読みたいと思った時に買って読む、ということが僕たち全盲の視覚障害者にもできるようになったわけで、これは非常に印象的なことだった。
それで、少ない読書量の中で印象に残っているのは、高野秀行さんの「イスラム飲酒紀行」だ。知らないことが世の中にはまだまだある、そんなことを教えてくれる本はやはり面白い。
で、この1年の自己評価を考えようと思ったのだけど、あろうことか1年前に書いたブログには今年の目標が全然書かれていない。ので、当初の予定がどうだったのかという側面からの評価はできない。けれども、まあまあ良かったのではないかという気がしている。 (なんといい加減!)
で、2014年の目標だけど、まずはここまでで書いてきたこと、つまり
- AccSellを育てる
- 視覚障害者のコンピューター・ユーザーの当事者組織を形にする
というのはちゃんとやりたい。他には、
- 本職についてちゃんと考える
- 引っ越ししたい
なんてこともあるのだけど、これはまあ目標というか願望みたいな感じですな。
さて、こんな駄文を書いているうちに、今年も残すところあと数時間。2013年、オンライン、そしてオフラインで僕と接点があった皆さん、お世話になりました。2014年もどうぞよろしくお願いします。良い新年をお迎えください。