完全在宅勤務に突入

投稿: 2020年3月4日

昨今の新型肺炎騒動を受けて、職場が全社を挙げて在宅勤務、という体制に突入した。 多くの人は今週頭から、僕は諸事情で昨日からだったのだけど、1日やってみて僕にとっての課題のようなものが見えてきた。

僕とリモート・ワーク

今から10年くらい前、某所に勤務していた頃、ほとんどの業務を在宅でこなしていたことがある。 最初は自宅を快適な環境にしたりして、結構気に入っていたのだけど、数ヶ月もするとだいたい以下のような理由から、自分の性には合わないなと思うようになった。

  • メリハリというかリズムというかを作るのが難しく、一度仕事を止めた後でも、ふとさっき作った資料の改善点を思い出して仕事に戻ってしまったり、逆に仕事に行き詰まると壮大な昼寝をやらかしてしまったりした。
  • 激しく運動不足になった。

他にも細かいことはいくつかあるけど、基本的にはこの2つ、特に最初の理由で、自分には向いてないなと思うようになった。 そんなわけで僕は場所が制約されない仕事に関しては、喫茶店とかシーシャ屋とかで作業することがほとんどになった。

なので、一時期在宅作業のために使っていた仕事部屋は、やがて物置のようになり、そして今やゴミの集積場みたいなことになってしまっていた。

まずは環境構築

ところが、今回の場合、事情が事情だけに、なるべく外出しないようにしないと意味がない。 単に「リモート」というだけでなくて、「在宅」でないといけないので、喫茶店だのシーシャ屋だのに行って作業するなんてのは本末転倒ということになってしまう。

そごでとりあえず、元仕事部屋を復活させようと思ったのだけど、これがもう大変なことになっていて、そうすぐに何とかなるようなものではなかった。 ちょっとずつ作業を進めてどうにかするしかなかろう、という感じだ。

ちなみに昨日の朝少し作業して、壊れて使えなくなったキーボード2台、PS/2接続のマウス、RS-232Cのケーブル3本、RS-232Cの切り替え機なんかを廃棄した。

そして、長らく作業机に置いてあった80マスの点字ディスプレイを片付けた。 これはまだ動くし、すごく使いやすいものだけど、最近のWindowsではドライバーがないのでどうにもならない。 本当にもったいない。

ということで、このゴミためみたいな部屋がなんとかなるまで、リビングのテーブルで作業することにした。 が、当然連れ合いには大不評である。

リビングで仕事をしているということは、職住近接どころか、職住完全一致だ。 それは僕自身にとってもそうだし、連れ合いにとっても自分の暮らしの中に僕が入り込んでくることになるわけで、2人とも生活のスタイルを大きく変えることになってしまう。

普段、一定時間離れている時間があるから保てている距離感とか、精神的なパーソナル・スペースみたいなものがなくなってしまうので、この状況に慣れるのには時間が必要そうだし、互いに少しずつなにかを変えないといけないんだと思う。 が、仕事部屋が復活すれば、「完全一致」ではなくなるので、要するにさっさと片付けろ、という話だ。

運動不足の影響は思いの外大きそう

まだたった1日やっただけだけど、運動不足は深刻な問題になりそうだなという感触だ。

とりあえずどれくらい動いていないかというと、活動量計が示す歩数が普段はだいたい7千から9千歩の間なのに、昨日は900歩とかそんな感じだ。 普段そんなに運動しているつもりもないのだけど、通勤でそこそこ歩くし、1日数回、別のフロアにコーヒーを取りに行くのに階段を上り下りしていたりするので、それなりの運動量にはなっているようだ。

で、運動不足による影響として、こういうことがありそうだなと思っている。

  • 食事のパターンが普段と違ってしまっていて、結局運動量に対して多すぎるカロリー摂取をしそう
  • 肉体的に疲れないから眠りの質が悪くなる
  • ストレスが貯まる

普段なら、仕事が終わって「あー疲れた、帰って寝るか」と言いながら寄り道なんかもしつつ帰ればそれで気分転換できてるのだけど、そういうことがないので、昨日は「終わったしビールでも飲むか」になってしまった。 ちなみに最近は自宅ではめったに飲まないので、平日から自宅で飲んでるのは最近の僕にしては異常事態である。

そして10時過ぎに寝て、みごとに2時半にすっきりぱっちり目覚めてしまった。

生活のリズムが完全にぶっ壊れる前に、運動不足問題はなんとかしないとまずそうだ。

メリハリの問題は意外に小さい

久々に1日完全在宅勤務をしてちょっと意外だったのが、以前あったメリハリがなくて仕事を終わらせた後でもうっかり仕事に戻ってしまう、という問題は少なそうということだ。 おそらくこれは、特に今の職場に入ってから、退勤後はオンラインで対応できることも基本的に翌日に延ばす、ということを意識的にやってきたためだと思う。 だから、一度PCを閉じると、社内SNSを見るくらいのことはしても、基本的に仕事をしないというのが体に染みついていて、これが良い方向に作用しているようだ。

というわけで、仕事部屋の復活と運動不足の解消さえなんとかできれば、どうにかなりそうな感じだ。 けど、どちらも簡単な話ではなさそうで気が重い。