ブレイルメモスマートとPC間のデータ共有
先日来書いているように、BMスマートターミナルをインストールしたAndroid端末とブレイルメモスマートの組み合わせがなかなか便利で相変らず使っている。 そして、この文章も例によってBMSで点字入力したものをまとめて漢字変換するという方法で書いている。
そういう使い方をしていると、どうやってBMSで作ったテキスト・データを他のディバイスと共有するのかということが重要になってくる。
簡単なのは物理媒体の利用
一番簡単なのは、SDカードやUSBメモリーを介したファイル・コピーだろう。 ただ、メディアを刺したり抜いたりといったことは結構面倒だ。
そして、今僕がメインで使っているPCにわ、SDカード・スロットが搭載されていないうえに、USBポートにも空きがないので、この方法はあまり効率的ではない。
Android端末を介したデータ共有
物理的媒体での共有を避けるとなると、当然ネットワークを介したデータのやり取りということになる。 ということで、BMスマートターミナルをインストールしたAndroid端末の登場だ。 問題は、どのアプリをどう使うかということだ。
まずはメール送信
ちゃんと設定してあれば、BMスマートターミナルの機能を使ってメールで送るというのが一番楽かもしれない。 が、ちょっと試してみたところ、このメール機能では僕が使っているメール・サービスは使えないようなので、これについては実際の使い勝手については試せていない。
となると、Android上のメーラーを使ってメール送信をするというのが次に思いつく方法だ。 この場合、BMS上で作ったテキスト・データを、まずBMSのクリップボードにコピーしておいて、これをメーラーの新規メール作成画面に貼り付けて送信ということになるだろう。
メール以外の方法
ただ、これをやるなら、テキストを貼り付ける先が別にメーラーであるひつようはないわけで、他のアプリを使うことも充分に考えられるだろう。
実際にこれまでに試して見たのは、Dropbox、Google Docs、Google Keepあたりだけど、ほかにもOneNoteやEvernoteなんてのは便利かもしれない。 あれこれと試してみた結果、Google Keepが一番便利そうだというのが、今のところの結論だ。
Google Keepを使うことの利点は、アプリを開いて新しいメモを作ってクリップボードからテキストを貼り付けるだけで良い点だ。 DropboxやGoogle Docsの場合、名前をつけて保存したりしないといけないので、その分必要な手順と時間が増えてしまう。
PCから参照するのもGoogle Keepなら簡単で、ブラウザーでhttps://Keep.google.com/にアクセスして、さっき追加したメモを探すだけでいい。 おそらく普通は、一番最近作ったり更新したりしたメモが先頭に出てくるので、探すのも簡単だ。 これが他のアプリだと、ファイルを探すのが結構面倒だったりする。
理想的には
ぜひ実現したいのは、Android側でのテキスト貼り付け前の手順、そしてPC側でのテキスト取得前の手順をできるだけ少なくするということだ。
Android側については、もしDropboxの中の特定のファイルへのショートカットをホーム画面に置くことができたりすると、たぶんそれを使うのが一番楽なんじゃないかという気がする。 もしこれができれば、そのファイルへのショートカットを、PC側でもデスクトップ上に置けば良いので、開くのは簡単だ。
ただ、現状ではAndroidのDropboxにはそういう機能はなさそうなので、とりあえずGoogle Keepで しばらくはやってみようと思っている。
追記
これを読んでくれた人から、「Windowsとの共有なら、点字ディスプレイとしてBMSが接続されていればクリップボードの共有ができる」という指摘をいだたいた。 たしかにそうで、特に常にPCとBMSが接続されている状態なら、それが一番早いはずだ。
が、僕の場合、常に接続して使っているわけではないので、本稿で触れたようにAndroid端末を介する方が手軽な印象だ。 あと、電車の中で文章を書いて、クラウド(Google Keepとか)に上げるところまでやっちゃう、なんてこともできるので、この方法は気に入っている。
Windowsと直接共有する手段がちゃんと用意されていることは書いておいた方が良いだろうと思ったので、追記することにした。