そうだ、誕生日も近いから募金しよう

投稿: 2020年7月15日

僕は自分の誕生日に対する意識が薄い。 大学の後輩数人に、「おごってやる」と言って飲みに行ったHard Rock CafeでBeatlesのHappy Birthdayがながれてきて、「あ、そういえば俺、今日誕生日だ!!」と気づいたこともあるし 、翌日になって「ああ、そういえば歳とったな」と思ったりしたこともある。

そんななので、誰かに誕生日を祝われたりすると、どうしていいのか分からないような戸惑いを覚えるし、なんだか申し訳なくなってしまう。 なので、Facebookでは、誕生日前後は誕生日を非公開にしたりすることもよくある。 別に隠しているわけではないので、それ以外の時は公開にしているわけだけど、うっかり非公開にするのを忘れて、多くの友人にお祝いの書き込みをいただいたりすると、すごく申し訳ない気分になってしまう。

ということで、今年も誕生日の公開設定を確認しようかとも思ったのだが、大学時代の友人が彼女の誕生日にやっていたことを思い出して気が変わった。 彼女がやっていたのは、誕生日に合わせた募金キャンペーンというもので、彼女が選んだ慈善団体への寄付を呼びかけるというもの。

彼女の好みに合うような気の利いたプレゼントはできないけど、プレゼントするなら少なくともこれくらいの金額は使うかなあと思うような額を、その団体に寄付できて、かつ彼女もそれを喜んでくれるなら、それはすごく良い、そう感じた。

もし自分の誕生日を利用して、僕独りではできないような金額の寄付につながればそれはすばらしい!! そう思ったので、彼女のまねをして、僕も募金キャンペーンをやってみることにした。

本当は、国内で人権用語とか、障害者支援とか、マイノリティー支援とか、今なら災害の被災者支援とかに取り組んでいる 団体に寄付できると良いのだけど、前に調べた時には、日本国内の団体は今のところFacebookの募金機能を使って寄付を受けられないということだった。 そしてたぶん今もそう。

いろいろ迷って、今回はフランス(たぶん本部)の国境なき医師団を寄付先に選んでみた。

皆さんにただ寄付を呼びかけるだけというのもなんだか申し訳ないので、寄付の状況に応じて、僕自身も寄付することにした。 最初は、寄付してくれた額と同額を僕も寄付しようと思ったのだけど、思ってたより多くの方に多くの額を寄付していただいていて、同額を寄付したのでは僕の懐が大変なことになりそうなので、僕の誕生日にちなんで、719円×寄付人数を寄付することにした。 (でももし予想外に増えて100人とか寄付してくれると、これも破たんする。)

ともあれ、誕生日のお祝いとかはいいので、そのお気持をぜひ国境なき医師団に送ってください。

と、こまでは募金キャンペーンを始めた少し後に書いたのだけど、その後さらに寄付してくれる友人が増えて、1日ちょっとで6万円ちょっとという額が寄付された。 とても僕独りで1度に寄付できるような額ではないので、僕自身はほとんどなにもしていないのに、すごく良いことをしたような気分になっている。 この気分、そして僕もなにかの役に立つきっかけ作りをするくらいのことはできる存在なんだということを感じられる、それがみんなからのプレゼントということなのだなと思った。

こんなことを言うと怒られそうだけど、誕生日にお祝いの書き込みをいただくより、誰かが寄付してくれたという事実のほうが張るかに嬉しく感じられるのが面白い感覚だった。 そして、こういうことに意義を感じてくれるような友人に恵まれているということを再確認できるというのも、なんだか嬉しいものだ。

興味を持ってくださった方でFacebookをお使いの方は、ぜひこちらからお願いします:
https://www.facebook.com/donate/1186053101752339/