2020年大晦日

投稿: 2020年12月31日

なんと、この大晦日のエントリーを書くのは2014年以来らしい。 この6年間で僕の暮らしにもいろいろと変化があったけど、そのあたりはざっくり省略して、2020年をぼんやり振り返ってみることにする。

このブログの復活

まず、地味だけど結構僕にとって大きかったのは、このブログを復活させられたことだ。 5年ほど前に、なんとなく書く頻度が減って、そこにMovabletypeのバージョンが古くなったりみたいなことが重なって、すっかり書かなくなってしまっていた。 その間、思いついたこととか言いたいこととか、そういうのはTwitterに投稿していたわけだけど、やはりちゃんと考えて文章を書く場が必要だろうという思いは常にあって、去年の年末あたりに今の仕組みに作り直した。

今使っているのは、GitHubのリポジトリーに原稿を入れておいて、変更があるとNetlifyでHugoを使ってページを生成するという仕組みなので、以前と違ってブログのために自分で管理する必要があるサーバーがなくなった。 仕組みを作り上げていろいろとチューニングしていく楽しみはなくなったけど、とにかく手をかけなくてすむようになったのは大きい。

インプットとアウトプットのバランスと方法の見直し

リモート・ワークの常態化で生活のスタイルが変わったこともきっかけになったような気がするのだけど、自分がどうやって情報を入手して、どうやってそれを消化するのかというようなことについて、あれこれ考え直すことが多い1年だった。 あと、これまで愛用していたTwitterのクライアント、OpenTweenがたしか3月頃から使えなくなってしまったことで、Twitterが大いに不便な代物になってしまったことも、これには影響している気がする。

ちなみにTwitterについては、その後基本的にWebとiOSの公式アプリを使っている。 実はTwitterのWebは、結構アクセシビリティーもがんばっていて、そこそこ使えたりする。

とにかく、ここ最近は基本的にTwitterで流れてきた情報で面白そうなものを読む、ということが中心になっていた。 さらにOpenTweenが使えなくなったことで、Twitterのリスト機能の活用が面倒になって、自分から特定の話題やニュース・ソースを追いかけるということをしなくなってしまった。 つまり、基本的に受動的な情報収集が多い状態だった。

結果として、自分の興味というよりも話題になっている情報が受け取る情報の中心になってしまっていた。 もちろんそういう情報を鵜呑みにするようなことはしないように心掛けていたけれど、能動的に得た情報に比べると、やはり内容を精査しようというような姿勢が弱くなってしまう気がする。

そんなこともあって、とりあえず新聞社の有料サービスを活用してみることにした。 これについては、まだ様子見といった感じなので、いずれあらためて雑感などここに書くつもりだが、基本的に情報の入力という面は改善できているように思う。

一方、情報の出力について。 公に出す情報に関してはブログの復活によって、仕組み的には改善できた。 現状では頻度が低いものの、Twitterには向かないものはこちらに書くことができているので、この点は良かったと思う。

問題は、自分の頭の中にあるものを単に自分のために文字化するという意味での出力。 これについては、今までいくつかの試みをしたけどうまくいったことがない。 が、今もしかすると結構良いかもしれない方法を試している最中なので、これもいずれここに書こうと思っている。

仕事面

ここには書いたことがたぶんないもののいろいろなところで言っているので知っている人も多いと思うが、僕は一昨年の6月からfreee株式会社で働いている。 自分が個人事業主として使ってきた会計ソフトでのアクセシビリティーの改善ができるかもしれない、という思いもあって入社した。

入社してみると、すぐに明らかな改善を進められるような状況ではなかった。 まずは社内でアクセシビリティーにしっかりと取り組んでいこうという空気を作って、そしてやろうと思った人が使える情報を整備する、というようないわば下準備をしっかりとやらないといけないような状況だった。

とはいえ、入社以来ほぼずっと、基本的にアクセシビリティー関連のことだけに取り組んで良いという状態にしてもらえているので、会社として全くやる気がないわけではないことは明白だ。 そして社内でそういう取り組みに否定的なことを言う人には今まで出会ったことがない。

ともあれ、そんな状況で2年近くいろいろな人の力を借りながらやってきた作業を、freeeアクセシビリティー・ガイドラインとして、この4月に公開できた。 これは僕にとっては半歩ぐらい前進した感じがあって、今年の出来事としては結構大きかった。

ちなみにこのガイドラインについては、公開後も社内外のフィードバックを受けて改善を続けている。

freee入社当初、僕は「3年やってどうにもならなかったらすっぱり辞めよう」ということを決めていた。 来年の6月で3年になるわけだけど、その段階で「どうにかなった」と言える状況にはできそうにない。 ただ、「どうにもならなかった」というような状態からはすでに脱していると思っていて、あとはどれだけ粘り強く頑張れるかだという気がしている。 ということで、とりあえず少なくとももう1年は続けてみようという気になっている。

本当は今年の確定申告は、僕も会計freeeで完結させられる状態になっているはずだったけど、これはもう少し先になりそうだ。

JBICT.Net

6年前の大晦日のエントリーでも、「来年こそは……」みたいなことを書いていた、視覚障害があるICTユーザーの当事者組織を作るという話、微妙な進展はあったものの、いまだにできていない。 なんということでしょう……。

これは来年こそどうにかしたい。 とりあえずどこに法人登記するかが大問題。

2021年の目標

重要な順に。

  • 死なない
  • freeeの仕事を今のペースで続ける
  • JBICT.Netをなんとかする
  • 個人事業を少し立て直したい

さて、この1年、皆さんそれぞれに大変な1年だったのではないでしょうか。 これまでなら直接お会いできていた皆さんにも全然会えない1年でしたが、今年もお世話になりました。

どうぞ健康に気を付けて、良い新年をお迎えください。