完全在宅勤務が続いているわけだけど

投稿: 2020年5月24日

というわけで、完全在宅勤務体制に入ってもうすぐ3カ月だ。 なんとなく気が向いたので、これまで感じたことなんかを書いておくことにした。

すぐに気づいた問題

在宅勤務突入時に書いたように、やってみてすぐ見えてきた問題は、部屋が片付いていないことと運動不足だった。

部屋が片付いていない問題については、必要最低限の片付けをしただけでなんとかやっている。 本当はもっとちゃんと片付ければ、いろいろ作業もしやすくなって良いのだけど、僕はそもそも片付けるという作業が苦手だし嫌いなので、僕の中での片付けたい意欲が高まるのを待とうと思う。

一方運動不足の問題は予想通り深刻だ。 最初のうちは意識的に散歩に出たりもしていたけど、天気が良くなかったり、あるいはタイミングを逃したりで、これを日常化することは意外に難しかった。

それではということで、3月の前半あたりは仕事を終わらせた後にちょっとお茶を飲みに行く、とかそういうことをしてみたりもして、これは比較的具合が良かったものの、どう考えても不要不急の外出なので、3月半ば以降はやっていない。

こういう生活になった結果、睡眠と食事のリズムを適切な状態に維持するのがすごく難しくなっている。

普通に出社している場合、僕は朝しっかり食べて、昼もそこそこちゃんと食べるように心掛けて、夜は軽く食べるか食べないか、みたいなのが最近は一番具合が良いみたいだ。 ところが、普段通りに朝食べると、通勤で体力を使わない分なのだろう、特に空腹感を得ることなく夕方になっていたりする。 かと言って、昼を普通に食べると眠くなる。 困っている。

睡眠の方も問題で、仕事が終わった後、「ちょっと一休み」とか言って横になってそのまま寝落ちして、夜中に目が覚めて結局十分な睡眠時間が確保できないなんてことがしばしばある。 そして目が覚めたタイミングで中途半端に空腹を感じて食べてさらに食事のリズムが狂う。 困っている。

ただ、睡眠ということに関しては、昼間にどうしようもない睡魔に襲われたときに、30分とかそれくらいでもしっかり昼寝できるというのは、在宅勤務ならではの利点だと感じている。 眠気を我慢して作業を続けるより、素直にちょっと昼寝して続きをやるほうが、圧倒的に効率が良い。

仕事そのものには大きな影響はない

一方、仕事そのものに関しては、それほど困ることはない。 以前 (10年ちょっと前) 在宅作業が中心だった時にあった、仕事と私生活の境界が曖昧になってメリハリが付けづらいという問題については、今回はほとんど感じることがない。

まず始業する時は、これは10年ちょっと前の時にも意識的にやってたことだけど、ちゃんと外出するような服装に着替えることで、仕事モードにあっさり切り替わってくれる。 で、最近のリモート・ワークは普通にGoogle Hangoutなりの画像付きのオンライン会議があったりするので、ちゃんとした格好をしておいたほうがなにかと便利なのでちょうど良い。

一方終業時については、おそらく、普通に出社している時に、退勤後はよっぽどのことがなければ作業もしないし社内SNSも見ないということを意識してやってきた結果、思いの外切り替えがちゃんとできているらしい。 時々夜中に目が覚めてしまったときにちょっと作業したい衝動に駆られることがあるのだけど、夜中に稼働した形跡が一切残らないように作業するというのはそれだけで手間なので、比較的容易に思いとどまっている。

終業時に私生活モードへの切り替えがちゃんとできているのが10年ちょっと前とは大きく違う点だ。 ただ、今思うとその時は、どう考えても週40時間ちょっとに納まるような作業料ではなかったから、とにかく少しでも元気があったら作業しないといけない感じで、メリハリを作る以前の問題だったのだという気もする。

オンライン会議について、僕はもともとあまり抵抗感がないので、これもあんまり困ることはない。 別の用途で以前購入したヤマハの会議用スピーカーがあるので、快適に打ち合わせできている。 打ち合わせの音声がこのスピーカーから、スクリーン・リーダーの音声がBluetooth接続したヘッドセットから出るようにして、資料を見ながら打ち合わせという、対面の時と同じような感じでできている。 とはいえ、送信する動画の解像度を落とすなりカメラをオフにして、さらに動画を受信しない設定にしないと、システム全体の動作が果てしなく重くなって、資料を見るところではなくなってしまうこともあるので、その点は注意が必要だ。

すべての打ち合わせがオンラインであることについて、やってみて感じたメリットが1つある。 対面の打ち合わせだと、会議室に誰がいるのかよく分からないということがよくある。 無言で入ってきて座る人もいるし、僕自身が打ち合わせ開始直前に会議室に行くこともあるので、5人以上参加者がいる会議においては、普段僕は参加者を正確に把握することはあきらめている。 が、Google Hangout Meetだと、ちゃんと誰がいるのか分かる。 さらに、Google Hangout Meetの場合、今しゃべってるのが誰なのかを読み上げさせるショートカット・キーというのがあったりもして、声と名前が一致していない人が会議にいるときなんかは、オフラインのときより便利だったりもする。 地味だけど便利。

よく在宅にすると同僚とのコミュニケーションが不足するのが問題だと感じる、という話を聞くし、そういうことがあるだろうなとは思うもの、僕自身はそこのところはほとんど問題に感じていない。 仕事の内容上、普通に出社しているときでさえ終日誰とも会話せずに帰ってくることとかあるし、そもそもそんなに社交的な人間ではないので、会話がないことに対するストレスはあまり感じていない。 (ただ、出社時も在宅時も独り言はかなり多い。)

課題は少し規模の大きなミーティングか?

と、だいたい問題なく過ごしているのだけど、1カ月やってみて「おや?」という感じがしたことが1つだけある。 それは、部門単位のミーティングみたいに比較的規模が大きいものだと、対面の場合よりも参加している伊敷が自然と薄くなってしまっている気がする点だ。

対面であっても、基本的に誰かの発表を聞くという形になることが多いこの手のミーティングでは、どちらかというと受動的になりがちだけど、それでもその場を共有して、近くにいる同僚とちょっとした軽口を叩いたり軽いヤジを飛ばしたりといった対話が生まれる。 ところがオンラインだとほぼ聞くだけになってしまって、どうしても参加意識が薄くなってしまう感じがする。

ただ、もしかするとこれはその時使われる配信やチャットのシステムに大きく依存しているのかもしれないという気もしている。 先日あったミーティングでは、配信と並行してSlackが使われていて、これは比較的参加しやすい印象があった。

久々に物理出社

そんなこんなで完全在宅勤務を2ヶ月半ほど続けていた先日、ちょっと事情があって久々に出社することになった。 用件を済ませてさっさと帰ってきたので、在社時間2時間ちょっと、という感じだったのだけど、その間少しだけオフィスで作業した。 それで感じたのは、自宅よりも広々とした空間で作業できるというのは、それだけで気持ちが良いということ。 通勤は嫌いだけど、あの感じは悪くないなと思った。

そして帰り道、どうにも空腹だったので、多少は感染リスクが低そうな一蘭でラーメンを食べた。 そうそう、帰り道に寄り道して気分転換する、これが在宅勤務になってできなくなったのが一番大きいよなあなどと考えながら。

今後、完全在宅勤務体制が解除されたらどうしようかとなんとなく考えてるけど、たぶん在宅と出社を半々くらいにするような気がする。 面白いかもしれない飲み会が発生しそうな日には積極的に出社する方向で。