ブレイルメモスマートAirでの日本語文書作成について考える

投稿: 2020年6月24日

先日触れたように、最近ブレイルメモスマート Air16を入手して以来、実はテキスト文書の作成もこのディバイスでやるのが効率的なのではないかという気がしてきている。 それでいろいろと試してみている。

まずは普通に墨字入力

前回書いた記事や、その前に書いた記事は、普通にBMS上で仮名漢字変換して書いたものだ。 これはこれで便利なのはたしかなんだけど、せっかく点字で書いて点字で確認しているのに、間に漢字変換が入ることで、思考が妨げられる感じがあってなんかもったいなく感じる。

これだったら、普通にフルキーのキーボードで書いて点字で確認するほうがまだ良いような気がしてしまう。

そして、もうちょっと大きな問題としては、ときどき変換候補を確定する操作を下つもりになっていたのに、実は単に平仮名で確定しているだけ、ということが結構な頻度で起こったということだ。

点字で書いて後で変換してみる

それではということで、まずは点字で書いて、後でまとめて漢字変換する機能を試してみることにした。

この場合の問題点は、点字独特の表記、すなわち、「う」の代わりに長音符を使うとか、助詞の「は」と「へ」を「わ」、「絵」と書くということができないということだ。 なんだかんだいって、かれこれ40年以上、この表記法に読むのも書くのも慣れ親しんできたわけだから、これを変えるのはちょっと大変そうだ。 と、思ったのだけど、今実際にその方法でこの文章を書いてみていると、意外に戸惑いなく入力できてしまっている印象だ。

そうすると、あとはこのデータを漢字変換するのがどれくらい大変かというのがポイントになりそうだ。

意外に良いかもしれない!!

というわけで、ここまで入力したものをとりあえずまとめて変換してみた。 正直なところ、思っていたよりずっと楽だった。 それに、変換しながら校正もできるので、より正確な文書作成ができるのかもしれない。

少なくとも、出先でメモをとって後でPCで見たいとかそういうニーズには、この方法がスマホでメモをとるより圧倒的に効率的な気がしてきた。

問題は、この方法に慣れると、おそらく今後自分が書く点字が乱れるであろうことが容易に想像できてしまうことだ。 でもそれも慣れの問題か? そして、そもそも6点入力で墨字を書こうという時点で、点字が乱れるのは避けられないことだと思うので、そこは考えても仕方がないのかもしれない。

というか、今やこの日本語点字の表記法、見直しても良いような気が個人的にはしている。